ここ最近毎日のようにヒアリに関するニュースを耳にするようになりましたが、なんだか漠然と怖いですよね・・。
今まで国内で発見された場所は東京、神奈川、愛知、兵庫、大阪、そして茨城です。
中でも愛知と茨城は港エリアのコンテナで発見されたわけではなく、港からの輸送先のコンテナで発見されています。
発見場所が増えていくともう国内にヒアリが定着してしまったのでは?と考え、対策を考える方も増えてくるのではないかと思います。
お子さんのいるご家庭だと特に心配になりますよね。
ヒアリの対策と聞いて真っ先に思い浮かぶのが「殺虫剤」ですが、はたしてヒアリには効果あるのでしょうか?
ヒアリの対策方法やヒアリの危険性などもまとめてみましたので、是非参考にして下さい。
そもそもなぜヒアリは危険なのか?
連日のニュースでヒアリに関する報道がなされていますが、「ヒアリには強い毒性がある」という情報を耳にした方も多いと思います。
確かにヒアリには強い毒を持っており、噛まれると死に至るケースがあるそうですが、それは「アナフィラキシーショック」が原因だそうです。
ヒアリが危険視される理由は「アナフィラキシーショック」
アナフィラキシーショック、一度は聞いたことがあるのではないかと思います。
アレルギー反応の一種で
- 短時間で
- 体全身に
現れるものがアナフィラキシーとされています。
アレルギーの原因である「アレルゲン」が体内に入り込み、人の免疫機能が過剰反応してしまって様々な症状を引き起こしてしまいます。
アナフィラキシーショックの主な原因が
- 食事によるアレルゲンの摂取
- ハチ等に刺された際のアレルゲンの侵入
アナフィラキシーショックの主な症状は
- 皮膚の異常(しっしん、かぶれ)
- 呼吸の異常(せき、くしゃみ、息苦しさ)
- 消化器の異常(嘔吐、下痢)
- 血圧低下、倒れる
これらの症状が複合的にみられるそうです。
アナフィラキシーショックになる可能性は・・
ヒアリに関してアナフィラキシーショックになる確率はあまり有力な情報がありません・・
50人に1人(2%)とか6%などと言われています。
私も勘違いしていたのですが、ヒアリに噛まれると必ずしもアナフィラキシーショックになるわけではないです。
どんな人がヒアリに気をつけたほうがいいか
ヒアリはかなり攻撃的な上に人が集まる公園の近くにも巣をつくるそうです。
なのでこどもやお年寄りは特に気を付けたほうがいいかもしれません。
ヒアリが確認された地域付近の幼稚園では幼児が外で遊ぶ際には必ず靴下を履かせることを徹底させている様子もニュースで報道されていました。
また、過去にアナフィラキシーショックになった方は要注意です。
よくスズメバチなどは「二回目に刺されたら危険」と聞きますが、ヒアリの場合は「はじめて」でもアナフィラキシーショックになる可能性があります。
ヒアリの対策は?殺虫剤は効くのか?
もしヒアリに遭遇した場合、または巣らしきものを発見した場合はどうすればよいのでしょうか?殺虫剤はきくのか?
ヒアリ殺虫剤には「フマキラー」
フマキラーの公式サイトによると、通常のアリ対策のエアゾール商品(スプレー)の「アリフマキラー」がヒアリに対しても効果があるという実験結果がでたそうです。
なるべく肌を露出しない
ものすごく初歩的ではありますが肌をなるべく露出しない、またベビーパウダー等をかけてヒアリが体を登りにくくすることも大切です。
アナフィラキシーショック対策に「抗ヒスタミン薬」や「エピペン」
過去にアナフィラキシーショックを起こしたことのある人やアレルギー体質の人は病院にて「エピペン」というアドレナリン自己注射薬や「抗ヒスタミン内服薬」を処方してもらい携帯するとより安心かもしれません。
ヒアリに刺された場合どうする?
刺される前の対策も必要ですが、もし万が一刺されてしまった場合の処置も大切です。
環境省によると、もしヒアリに刺されてしまった場合には
- すぐに安静にし
- 容態悪化した場合にはすぐに病院に行く・救急車を呼ぶ
ことが重要だそうです。
万が一容態悪化した場合は・・・
アナフィラキシーショックの症状が出た場合にはすぐに救急車を呼びましょう。
また、救急隊が到着するまでは安静にし症状を伝え隊員の指示に従いましょう。
体を急に動かすようなことは絶対にやめましょう。
ちなみに、ヒアリに刺されてしまった時の対策で合言葉なるものがあります。
覚えておくといざという時に慌てずに対処できるかもしれません。
ヒアリ対策のの合言葉「ひありおくやみ」
ヒアリに刺されてしまった際の対処方法の合言葉です。
- 「ひ」➾冷やす。刺された箇所を冷やして炎症を抑えましょう。
- 「あ」➾洗う。刺された箇所の毒を洗いましょう。
- 「り」➾リスクを理解。刺された場合の危険性をしっかり理解しましょう
- 「おく」➾お薬。抗ヒスタミン薬等を活用しましょう。
- 「や」➾休む。毒が回ってしまうので休みましょう。
- 「み」➾見守る。周囲の人はしっかりと見守りましょう。
まとめ
テレビの連日の報道でかなり怖い印象をもったヒアリですが、意外にも死に至るケースはあまりないのだなというのが正直な感想です。
アナフィラキシーショックに関してはスズメバチのほうがよっぽど危険の可能性があると感じますし件数も圧倒的に多いと思います。
ですがやはりヒアリは毒性も攻撃性もあるので国単位でも、そして個人でもなるべく対策できたほうがいいですね。